1
アムール、愛の法廷

映画「アムール、愛の法廷」の試写に行きました。監督はクリスチャン・ヴァンサン、出演はファブリス・ルキーニ、シセ・バベット・クヌッセン他。
いかにも固そうなイメージのある「法廷」と、「愛」がどう結びつくのか? 主人公は裁判長です。99%のひとが彼を変わり者と思うでしょう。家族にも冷たくあしらわれます。でも一度、彼は燃えるような気持ちになったことがあります。事故で昏睡状態にあったときに手当をしてくれた女医に、です。
その彼女が、事件の陪審員に選ばれて、6年ぶりに彼の目の前に現れたのです。裁判長と陪審員が個人的に会ってはいけない、という決まりはありませんが、大人というものには「立場」があります。その女性には年頃の娘もいます。さあ、堅物であるはずの裁判長は、どう、この、自身の「老いらくの恋」(というほど老人ではないにしても)と向かい合うのでしょうか? フランス北部の都市、サントメールの街角風景も見ものです。
5月13日より、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー。
▲
by haradakazunori
| 2017-04-20 10:47
| 映画
吉田戦車 原画展

銀座「スパンアートギャラリー」で「吉田戦車 原画展」を見る。すばらしかった。外堀通り沿いで場所もわかりやすい。
ぼくは高校の頃から「ビッグコミックスピリッツ」を欠かさず読んでいる。「東京ラブストーリー」や「美味しんぼ」が人気だったころから読みだした。個人的に大好きだったのが「コージ苑」だ。それが終わってしまったときは、3度の飯が1度のどを通らずに2度になるくらいのショックだった。
「コージ苑のような漫画はもう出ないだろう、スピリッツを読んであれほどのエクスタシーを感じることは、もうないのだろうな」と思っていた。だがまったく別の作風で、まったく別のアングルで、それまで個人的には名前も聞いたことのなかった漫画家の作品がドカンと鮮烈に出てきた。それが吉田戦車の「伝染るんです。」だ。
得体の知れなさ、わけのわからなさに心を打たれた。それが自分には快感だった。かわうそが人気キャラになったのは物語の中盤くらいで、後半には山崎先生が人気を得た(両者をフィーチャーした実写版?のVHSもあった)。内容を知らせると背後から槍で首筋を刺される謎のゲーム“フルゴン”に感銘を受け、同名のバンドを組んだこともある。斎藤さんが受験に落ちて海賊になる展開には「がんばれ斎藤さん」と親族のように応援してしまったし、ついでにいうと斎藤さんが当時バリバリにお茶の間にやらしさを運んでいた杉本彩のファンであることも知った(カブトムシなのに、セクシー志向の人間女性が好みなのだ)。
原画展では、火星田マチ子と再会できたのも嬉しかった。“こぶし”を盗んで火星人初の演歌歌手になるのだが、その“こぶし”を盗む過程を生原稿で見ることができるとは、嬉しすぎる。たしか火星田マチ子だったか彼の父だったかは火星独自の音楽“プック”を、クローバーのような形のレコードで出していると記憶しているが、実際はどうだったか、久しぶりに単行本を引っ張り出して振り返ってみようと思う。
とにかく楽しい展示だった。心が晴れた。今日で終わるとのことだが、続編、続続編も楽しみにしたい。
ぼくは高校の頃から「ビッグコミックスピリッツ」を欠かさず読んでいる。「東京ラブストーリー」や「美味しんぼ」が人気だったころから読みだした。個人的に大好きだったのが「コージ苑」だ。それが終わってしまったときは、3度の飯が1度のどを通らずに2度になるくらいのショックだった。
「コージ苑のような漫画はもう出ないだろう、スピリッツを読んであれほどのエクスタシーを感じることは、もうないのだろうな」と思っていた。だがまったく別の作風で、まったく別のアングルで、それまで個人的には名前も聞いたことのなかった漫画家の作品がドカンと鮮烈に出てきた。それが吉田戦車の「伝染るんです。」だ。
得体の知れなさ、わけのわからなさに心を打たれた。それが自分には快感だった。かわうそが人気キャラになったのは物語の中盤くらいで、後半には山崎先生が人気を得た(両者をフィーチャーした実写版?のVHSもあった)。内容を知らせると背後から槍で首筋を刺される謎のゲーム“フルゴン”に感銘を受け、同名のバンドを組んだこともある。斎藤さんが受験に落ちて海賊になる展開には「がんばれ斎藤さん」と親族のように応援してしまったし、ついでにいうと斎藤さんが当時バリバリにお茶の間にやらしさを運んでいた杉本彩のファンであることも知った(カブトムシなのに、セクシー志向の人間女性が好みなのだ)。
原画展では、火星田マチ子と再会できたのも嬉しかった。“こぶし”を盗んで火星人初の演歌歌手になるのだが、その“こぶし”を盗む過程を生原稿で見ることができるとは、嬉しすぎる。たしか火星田マチ子だったか彼の父だったかは火星独自の音楽“プック”を、クローバーのような形のレコードで出していると記憶しているが、実際はどうだったか、久しぶりに単行本を引っ張り出して振り返ってみようと思う。
とにかく楽しい展示だった。心が晴れた。今日で終わるとのことだが、続編、続続編も楽しみにしたい。

▲
by haradakazunori
| 2017-04-04 10:32
| イベント
1
以前の記事
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 07月
2018年 06月
2018年 05月
2018年 04月
2018年 03月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 12月
2017年 11月
2017年 10月
2017年 09月
2017年 08月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
最新のコメント
最新のトラックバック
venusgood.co.. |
from venusgood.com/.. |
venussome.com |
from venussome.com |
http://while.. |
from http://whileli.. |
http://while.. |
from http://whileli.. |
http://www.v.. |
from http://www.val.. |
「ボーン・トゥ・ビー・ブ.. |
from ここなつ映画レビュー |
検索
ブログパーツ
最新の記事
サッドヒルを掘り返せ |
at 2019-02-08 10:31 |
私の20世紀 |
at 2019-02-07 10:07 |
ヨーゼフ・ボイスは挑発する |
at 2019-02-05 12:00 |
雑誌情報 |
at 2019-01-30 12:04 |
山<モンテ> |
at 2019-01-16 11:20 |
ノーザン・ソウル |
at 2019-01-15 10:37 |
ナディアの誓い |
at 2019-01-07 12:04 |
明日開催! |
at 2019-01-04 11:00 |