「原田和典 ブログ人」

熱帯魚

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映画『熱帯魚(デジタルリストア版)』の試写に行きました。監督・脚本はチェン・ユーシュン(陳玉勲)、1995年の作品です。
主人公の少年は受験生ですが、勉強よりも恋(片思い)やラジオに夢中。そんな感じでは成績がよくなるわけもなく、教師(首まわりがポイントです)や親に叱責されています。そんな彼が、ある日、誘拐事件の現場に出くわしてしまいました。少年を助けようと思って行動しましたが、大人の力には勝てません。結果、彼もいっしょに誘拐されるのですが、そこからがもうユーモアの連続です。誘拐犯もその一家も(家族ぐるみの犯罪です)、誘拐された少年たちもみんな、どこかに“ボケ”が入っていて、頭のネジが一本ぬけているよう。通常ならものすごく殺伐としている話が、ホンワカとした展開を伴って綴られていきます。タイトルの“熱帯魚”が意味するものはなんなのか? 最後まで引き込まれること間違いなしです。
台湾が大変な受験大国であること(名門校に合格するかどうかで、一生が思いっきり左右される)、受験生探索のためには警察や市民も一丸となって協力を惜しまないことなど、初めてこの映画で知ることも多々ありました。そして、なんというか80年代のATG、キティ・フィルムなど日本の作品に通じる“うれしはずかし”な感覚も覚えました。さらに、いわゆるニューリズム時代の橋幸夫のファンも必見と言えるシーンも含まれています。8月17日から東京・新宿K’s Cinema他全国順次公開。166.png





# by haradakazunori | 2019-07-17 11:04 | 映画

メランコリック

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映画『メランコリック』の試写に行きました。場内、大沸きでした。これを見た人ひとりひとりに感想をきいてみたい、そう思わせてくれる、何層にも積み重なったミルフィーユのような、多層的でコクのある作品です。
監督・脚本・編集は田中征爾。“バイトを始めた銭湯は、深夜に風呂場で人を殺していた---”というキャッチフレーズだけを紹介して、あとはそれぞれ皆さんのご自由な感性でどうぞと書きたい気分です。百聞は一見にしかず、という言葉を、久しぶりに思い出させてくれました。登場人物のキャラもセリフも甘口と辛口がいりまじって、“善人と悪人の境目ってなんだろう”と考えさせてくれましたし、ふとビル・エヴァンスやジョン・コルトレーンの音色が耳にとびこんでくるところもすこぶる刺激的でした。
自分が観た新作日本映画のなかでは今年のベストに挙げたい一作です。第31回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門 監督賞、第21回ウディネファーイースト映画祭 新人監督作品賞、第19回ニッポン・コネクション ニッポン・ヴィジョンズ観客賞などを受賞しています。8月3日からアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺、イオンシネマ港北ニュータウンほか公開。172.png





# by haradakazunori | 2019-07-16 12:22 | 映画

CD情報

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次のCDのライナーノーツ(解説文)を書いています。レアかつマニアックなセレクションですが、内容はとてもポップです。発売はクリンクより。
●ハル・ブレイン「ドラムス!ドラムス!ア・ゴー・ゴー」
●ソウルフル・ストリングス「ペイント・イット・ブラック+グルーヴィン・ウィズ・ザ・ソウルフル・ストリングス」
●クラウス・オガーマン・アンド・ヒズ・オーケストラ「ソウル・サーチン+ワトゥーシ・トランペッツ」
●フェイ・アダムス「シェイク・ア・ハンド:ザ・ヘラルド・イヤーズ 1953-1956」
●フィル・ムーア三世とアフロ・ラテン・ソウルテット「アフロ・ブラジル・オバ!+ワイルド!」
●ロイド・グレン「チカ・ブー」
●ビッグ・ジム・サリヴァン「シタール・ビート
●ボブ・シール・アンド・ヒズ・ニュー・ハッピー・タイムス・オーケストラ「ライト・マイ・ファイアー」
●バド・シャンク「ア・スプーンフル・オブ・ジャズ」169.png




# by haradakazunori | 2019-07-15 11:23 | CD

CD情報

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今回は名門レーベル(レコード会社)の歴史的名作。発売はユニバーサルミュージックより。

★ブルーノート・レーベル80周年企画「フ?ルーノート・サ?・80ワークス」
●ボビー・ハッチャーソン「サンフランシスコ」「コンポーネンツ」
●ホレス・シルヴァー「トータル・レスポンス」「ソング・フォー・マイ・ファーザー」
●エルヴィン・ジョーンズ「ライヴ・アット・ザ・ライトハウス Vol. 1」「同Vol.2」
●ロニー・ロウズ「プレッシャー・センシティヴ」
●マイルス・デイヴィス「マイルス・デイヴィス Vol. 1+3」「同Vol.2」
●バド・パウエル「ジ・アメイジング Vol.1」「同Vol.2」
●ジミー・スミス「ザ・チャンプ」
●ハービー・ハンコック「処女航海」
●ウェイン・ショーター「ジュジュ」
●グラント・グリーン「フィーリン・ザ・スピリット」
●アイク・ケベック「ボサ・ノヴァ ソウル・サンバ」
●ジョニー・グリフィン「イントロデューシング」
●フレディ・ハバード「オープン・セサミ」
●リー・モーガン「キャンディ」
●ハンク・モブレー「ソウル・ステーション」

★プレスティッジ・レーベル70周年企画 「プレスティッジ・70thコレクション」
●マイルス・デイヴィス「マイルス」「クッキン」「リラクシン」「ワーキン」「スティーミン」
●ソニー・ロリンズ「ウィズ・ザ・モダン・ジャズ・カルテット」「プラス・フォー」「ワークタイム
●ジョン・コルトレーン「ラッシュ・ライフ」「スターダスト」169.png




# by haradakazunori | 2019-06-25 10:04 | CD

レコード&CD情報

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次の作品の解説(ライナーノーツ)を書いています。内容、極上です。ぜひ現物をご購入ください!
●オリジナル・サウンドトラック「グリーンブック」(ワーナーミュージック)
●ジェイコブ・コリアー「ジェシー (Vol. 1)」(ユニバーサルミュージック)
●ジェイムズ・フランシーズ「フライト」(同)
●アンドレア・モティス「もうひとつの青(アズール)」(同)
●ロイ・ハーグローヴ「ロイズ・ハード・グルーヴ~ベスト・オブ・ロイ・ハーグローヴ~」(同)
●ノラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラール他「GREATEST DIVA-JAZZ-」(同)
●大野雄二トリオ「LET'S FALL IN JAZZ AGAIN」(バップ)
●フレッド・ハーシュ・ウィズ・WDR・ビッグ・バンド「ビギン・アゲイン」(キングインターナショナル)
●ハンタートーンズ「パスポート」(Pヴァイン)
●ジュジュ「ライヴ・アット・131プリンス・ストリート」(同) LPレコード
●クリフォード・ジョーダン「イン・ザ・ワールド」 (同) LPレコード169.png




# by haradakazunori | 2019-06-24 10:23 | CD

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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