「原田和典 ブログ人」

スパイナル・タップ

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なんと今回が日本劇場初公開とは! ロック好きにとってはバイブルと言っていいでしょう、爆笑必至の映画『スパイナル・タップ』が6月16日から降臨します。
制作は1984年、監督は2年後に『スタンド・バイ・ミー』を大ヒットさせるロブ・ライナーです。そして主人公は英国のロック・バンド、スパイナル・タップ! 物語は彼らの全米ツアーに密着しつつ、それまでの長く曲がりくねった歴史をひもといていきます。前身バンドの頃はスキッフルを演奏していましたが、1966年の正式デビューの頃にはマージ―ビートで。その後フラワー・ムーヴメントにはまりフォーク・ロック調となり、さらにサイケデリック路線へと包みます。そして映画制作の頃はハードでヘヴィーなサウンドを追求。これほど音楽性を変えながら続くバンドは世界的にも珍しいといえましょう。
主要メンバー3人は基本的に不動ですが(ケンカ別れしてもすぐに戻ります)、ドラマーだけは他人のゲロで窒息死したり、ガーデニングの最中に死んだり、変動が激しいです。3人は基本的に2ギター+1ベース、しかし曲によっては3人でベースを弾くレパートリーもあり(しかもひとりはダブルネックのベースです)、そのへんの細かな描写もまた、音楽好きをクスリとさせることでしょう。口調は「today」を「トゥダイ」と発音するなど英国風の言い方があり、ぼくはザ・クラッシュのポール・シムノンのそれを思い出しました。
楽屋からステージに出ようするも迷って何度も来た場所に戻ってしまうところ、いわくつきの“ストーンヘンジ”、決して弾いても触ってもいけないギター、目盛りが“11”のアンプなど、小ネタがこれでもかと詰め込まれています。演者たちも、架空の伝説的ロック・バンドを演じるのを大いに楽しんでいるのがわかります。さらに実在のミュージシャンが時折出てくるのも、話のリアリティ&うさんくささをさらに加速させてくれます。つまり、要するに、必見なのです! 6月16日から新宿武蔵野館で公開。169.png




by haradakazunori | 2018-05-10 10:29 | 映画

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