「原田和典 ブログ人」

ホリデイ・イン

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「ホリデイ・イン」(第71回トニー賞ノミネート作品)の試写に行きました。これは通常の映画とは違います。ニューヨークのブロードウェイ・ミュージカルを11台のカメラで収録したライヴ映像なのです。音質も臨場感も抜群です。ぼくは、まだ物語に入る前、オーケストラの面々の指元や楽譜がクローズアップされた序曲のところから鳥肌が立ちました。画面からブロードウェイの香り(といっても、ぼくが現地で行く演劇はオフ・ブロードウェイやオフオフ・ブロードウェイが多いのですが)が漂ってきます。
この「ホリデイ・イン」は、1942年に制作された米国の同名映画(日本では47年に「スウィング・ホテル」という邦題で公開)の、史上初といえる舞台版です。新たに書き下ろされた脚本はゴードン・グリーンバーグとチャド・ホッジが担当しています。映画版にはないシチュエーションもガンガン入ってきますが、「ホワイト・クリスマス」や「ビー・ケアフル、イッツ・マイ・ハート」など、アーヴィング・バーリンの書いた名曲の数々が、これでもかというほど味わえるのは変わりません。セリフのところも歌のところも字幕がついていますから、登場人物がいかにウィットに富んだ言い回しをしているかも、わかっていただけると思います。収録場所は「Studio 54」(旧ニューヨーカー・シアター。日本の“スタジオ”という言葉から想像する狭さとは違います)、劇団は名門ラウンドアバウト・シアター・カンパニー(1965年発足)です。
映画ではジム役をビング・クロスビー、テッド役をフレッド・アステア、リンダ役をマージョリー・レイノルズが演じていましたが、この舞台版では順にブライス・ピンカム、コービン・ブルー、ローラ・リー・ゲイヤーが演じています。映画版よりもいろんな肌の人が登場していて、そこにぼくは「現代」を感じました。11月10日より、東銀座・東劇にて5日間限定上映。「ラ・ラ・ランド」でミュージカルに関心を持った方にもぜひ見てほしいです。169.png




by haradakazunori | 2017-10-28 11:59 | 映画

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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