「原田和典 ブログ人」

ホリデイ・イン

c0348127_11531959.jpg

「ホリデイ・イン」(第71回トニー賞ノミネート作品)の試写に行きました。これは通常の映画とは違います。ニューヨークのブロードウェイ・ミュージカルを11台のカメラで収録したライヴ映像なのです。音質も臨場感も抜群です。ぼくは、まだ物語に入る前、オーケストラの面々の指元や楽譜がクローズアップされた序曲のところから鳥肌が立ちました。画面からブロードウェイの香り(といっても、ぼくが現地で行く演劇はオフ・ブロードウェイやオフオフ・ブロードウェイが多いのですが)が漂ってきます。
この「ホリデイ・イン」は、1942年に制作された米国の同名映画(日本では47年に「スウィング・ホテル」という邦題で公開)の、史上初といえる舞台版です。新たに書き下ろされた脚本はゴードン・グリーンバーグとチャド・ホッジが担当しています。映画版にはないシチュエーションもガンガン入ってきますが、「ホワイト・クリスマス」や「ビー・ケアフル、イッツ・マイ・ハート」など、アーヴィング・バーリンの書いた名曲の数々が、これでもかというほど味わえるのは変わりません。セリフのところも歌のところも字幕がついていますから、登場人物がいかにウィットに富んだ言い回しをしているかも、わかっていただけると思います。収録場所は「Studio 54」(旧ニューヨーカー・シアター。日本の“スタジオ”という言葉から想像する狭さとは違います)、劇団は名門ラウンドアバウト・シアター・カンパニー(1965年発足)です。
映画ではジム役をビング・クロスビー、テッド役をフレッド・アステア、リンダ役をマージョリー・レイノルズが演じていましたが、この舞台版では順にブライス・ピンカム、コービン・ブルー、ローラ・リー・ゲイヤーが演じています。映画版よりもいろんな肌の人が登場していて、そこにぼくは「現代」を感じました。11月10日より、東銀座・東劇にて5日間限定上映。「ラ・ラ・ランド」でミュージカルに関心を持った方にもぜひ見てほしいです。169.png




by haradakazunori | 2017-10-28 11:59 | 映画

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
by harada kazunori
プロフィールを見る
画像一覧

最新のコメント

最新のトラックバック

venusgood.co..
from venusgood.com/..
venussome.com
from venussome.com
http://while..
from http://whileli..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
「ボーン・トゥ・ビー・ブ..
from ここなつ映画レビュー

検索

ブログパーツ

最新の記事

ラッキー
at 2018-02-17 10:32
デイヴィッドとギリアン 響き..
at 2018-02-02 11:59
CD情報
at 2018-01-29 10:24
CD情報
at 2018-01-28 10:47
雑誌情報
at 2018-01-25 11:11
ビッグ・シック ぼくたちの大..
at 2018-01-21 11:09
明日1月6日、イベント開催!
at 2018-01-05 09:58
デヴィッド・リンチ:アートライフ
at 2017-12-29 10:53

外部リンク

ファン