「原田和典 ブログ人」

女の一生

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映画「女の一生」の試写に行きました。もちろん原作はギィ・ド・モーパッサンです。野村芳太郎が脚色した岩下志麻版、新藤兼人が脚色した乙羽信子版は見たことがありますが、考えてみればフランス語で見るのはこれが初めてです。出演はジュディット・シュムラ、ジャン=ピエール・ダルッサン他。監督はステファヌ・ブリゼです。
10代の清純な女性→子爵と交際を始める→子爵と結婚→別の女性が妊娠。父親は不明→夫の寝室に行くとその女性が→自分とつきあう以前から交際していたことを知るが、ほぼ同時に自分の妊娠にも気づく→謝る夫→つかの間の平穏な日々→しかし夫は伯爵夫人と交際を始める→母が死亡→母の手紙を見たら母も「禁断の恋をしていた」ことがわかる→伯爵、自害→息子が12歳になり、寄宿学校へ→息子、惚れた女性のために莫大な借金をする→息子を連れ返すが、まもなく「彼女とロンドンに行く」と家出
物語はまだまだ続くのですが、とにかくこういう、ドロドロしたアップダウンの激しいストーリーを、静謐な画面、抑えめのセリフ、ほとんど入らない音楽で淡々と描くのが、この映画のすごみであり、面白さです。原作が刊行されたのは1883年のこと。映画にも当時の情景が描かれており、ぼくは「時代劇」としても見ましたが、人間に「ひとを好きになる心」がある限り、このテーマは永遠です。
ヴェネツィア国際映画祭2016国際批評家連盟賞受賞、2016年ルイ・デリュック賞受賞など数々の栄誉に輝いています。12月9日から来年2月2日まで岩波ホールで上映。172.png




by haradakazunori | 2017-10-20 09:49 | 映画

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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