「原田和典 ブログ人」

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣

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映画「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」の試写に行きました。監督はスティーヴン・カンター、イギリスとアメリカの共同制作です。
この作品はセルゲイのドキュメンタリーです。1989年ウクライナに生まれ、13歳で英国ロイヤル・バレエスクールに入学、19歳でロイヤル・バレエ団の史上最年少男性プリンシパルになります。しかしその2年後、人気絶頂の時に退団。ドラッグとも闘っていた描写もありましたが、ホージアのヒット曲「Take Me to Church」のミュージック・ビデオ(デヴィッド・ラシャベル監督)でのダンスが話題を集め、動画サイトでは1800万回以上再生されました(いまも増え続けています)。
この映画は2016年完成、ということはその数年前に制作が始まったのでしょう。そうなるとスタッフは当時「20代なかばのひと」を題材にドキュメンタリー映画を作っていた、ということになります。「何十年も前に死んだ伝説の人物」「長い時間を生きてきたレジェンド」ならともかく、現在進行形の気鋭を扱うケースは比較的珍しいはずです。それほどセルゲイが価値のある人物だ、ということでもあるのでしょうが、ぼくは、「この若さで英雄視されるのも、実に大変なことであるなあ」という気持ちを、“天才”に対して持ちました。
また印象的だったのは、子供のころに撮影されたダンスの映像がたくさんフィーチャーされていたことです。自分の世代にはありえなかったことです。さすが1989年生まれ(Perfumeと同世代です)だなあと感じました。両親も早くからセルゲイの才能に気づいていて、「いつか息子が大物になって、英語圏のスタッフがドキュメンタリーをつくるために尋ねてきたら、そのときに提供できるな」と思いながら撮っていたのではないか・・・とすら思えるほど、カメラ・ワークも絶妙なのです。
正直に言いましょう。見終わったあと、ぼくの周りをぐるぐるしていたのは、天才に対するあこがれと嫉妬です。天才ではない皆さんに、ぜひこれを見てほしいと思います。7月15日から、渋谷Bunkamuraル・シネマ、新宿武蔵野館で公開。101.png





by haradakazunori | 2017-05-27 10:17 | 映画

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