「原田和典 ブログ人」

天使の入江

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7月22日より、特集上映「ドゥミとヴァルダ、幸福(しあわせ)についての5つの物語」が行なわれます(渋谷・シアターイメージフォーラムほか全国順次ロードショー)。
先日、「天使の入江」(ジャック・ドゥミ監督)の試写にいきました。1963年制作、今回が劇場正式初公開なのだそうです。出演はジャンヌ・モロー、クロード・マン等。
音楽は名匠ミシェル・ルグランが担当しています。曲によってはジャズ的なソプラノ・サックスやドラムスの音も聴こえてくるのですが、これはひょっとしてラッキー・トンプソンやケニー・クラークなのでしょうか。ストーリーの舞台は、フランス南東部の港町ニースにあるカジノです。たまたま出会った、ギャンブルに魅せられたふたりが織りなす、恋と駆け引きの物語です。
儲けてはスリ、儲けてはスリ、物を質に入れてもギャンブルを続ける女主人公の心情は「わかっちゃいるけどやめられない」といったところでしょうか。61年にリリースされた植木等(ハナ肇とクレイジーキャッツ)の「スーダラ節」との相関関係も気になるところです。
他の上映作品は「ローラ」(劇場正式初公開)、「ジャック・ドゥミの少年期」、「5時から7時までのクレオ」、「幸福(しあわせ)」、さらに「幸福(しあわせ)」との同時特別上映で「3つのボタン」(デヴィッド・ビニー、セバスチャン・テクシエ、ジャン=フィリップ・ヴィレ等が音楽を担当)。114.png





# by haradakazunori | 2017-06-29 11:06 | 映画

CD情報

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新作・再発・発掘音源、CDの解説をいろいろ書いております。発売中です、ぜひどうぞ!
●エディ・パルミエリ「サビドュリア」(インパートメント)
●メロディ・ガルドー、グレゴリー・ポーター、キャンディス・スプリングス他「ザ・パッション・オブ・チャーリー・パーカー」(ユニバーサル ミュージック)
●Yuji Ohno & Lupintic Six「RED ROSES FOR THE KILLER」(バップ)
●KANKAWA「LIVE AT SYMPHONY HALL」(B-CAT RECORDS)
●ウェス・モンゴメリー&ウィントン・ケリー「スモーキン・イン・シアトル」(キングインターナショナル)
●クリスチャン・サンズ「リーチ」(同)
●カテリーナ・ヴァレンテ「グレイテスト・ヒッツ」(クリンク)165.png




# by haradakazunori | 2017-06-22 09:34 | CD

CD情報

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ドイツの名門、ECMレーベルの世界初となるSACDシリーズの第2弾です。大ベストセラーを、さらに良い音質で! タワーレコード(店舗、オンライン)限定です。ぜひお買い求めを!
●キース・ジャレット・トリオ『スタンダーズ Vol.1』
●チック・コリア&ゲイリー・バートン『クリスタル・サイレンス』
●パット・メセニー・グループ『想い出のサン・ロレンツォ』169.png





# by haradakazunori | 2017-06-21 11:57 | CD

めだまろん ザ・レジデンツ・ムービー

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めだまろん ザ・レジデンツ・ムービー」の試写に行きました。謎だらけの音楽パフォーマンス集団、ザ・レジデンツの謎にせまるドキュメンタリー映画です。監督・脚本はドン・ハーディー。
ぼくがレジデンツを好きなのは、覆面レスラー的なところがあるからでもあります。ザ・コブラとジョージ高野が同一人物だということを知ってしまったときのような、武藤敬司とグレート・ムタの対戦が不可能であることを知ってしまったときのような、見てはいけないものを見てしまった、ヤバイ現場に立ち会ってしまった感を、見る者・聴く者に抱かせるのです。30数年ぶりの来日公演が先日「ブルーノート東京」で開催され、ぼくも行きましたが(ライヴ評はこちら)、顔は覆い隠され、衣装も見る者の意識をそらすというか、目をちかちかさせる効果を狙っているようでした。そのライヴに接して、「なぜそこまで自分を隠すのか」と思ったファンは、この映画をなにはなくとも体験するべきだと思います。
ザ・レジデンツは約半世紀のキャリアを持っています。メンバーが不動なのか、それともその都度入れ替わっているのかも謎です。アメリカ南部から西海岸への移転、結成初期のパフォーマンス映像(フリージャズの影響が濃厚です)、ワーナー・ブラザーズでのリリースを望んでデモテープを送った話、自主レーベル“ラルフ・レコーズ”のこと、映像作品への先見性、往年のPVや近年のヨーロッパにおけるライヴ映像などが、歯切れよく紹介されていきます。インタビュイーはプライマスのレス・クレイプール、トーキング・ヘッズのジェリー・ハリソン、ディーヴォのジョシュ・フリース、マンガ「ザ・シンプソンズ」の原作者マット・グレイニング等。彼らは知人、ファンという感じで登場しますが、「ひょっとしたらこの中の誰かがレジデンツの一員かもしれない」と思うと、見る側にも一層の力が入ろうというものです。
「で、レジデンツっていったい誰なの?」という謎に、この映画がどのくらいまで答えてくれるのか。それについては、百聞は一見にしかずです。音楽好き、レジデンツ好きの友人を誘ってみて、見終わったあとにあれこれ「憶測」するのも楽しいのではないでしょうか。7月1日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開。149.png




# by haradakazunori | 2017-06-08 09:38 | 映画

ボンジュール、アン

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映画「ボンジュール、アン」の試写に行きました。
原題は「Paris Can Wait」。何を待っているのだろうと思いながら見はじめましたが、やがて「ああ、そういうことだったのか」と誰もが納得することでしょう。主役のアン(ダイアン・レイン)は、多忙を極める映画プロデューサー(アレック・ボールドウィン)の妻。一緒に飛行機でカンヌからパリに行く予定でしたが、耳の調子がいまいちなので飛行機に乗るのは避けようと、車でパリに向かうことにします。ハンドルを握るのは夫の仕事仲間であるジャック(アルノー・ヴィアール)。フランス語のできないアンにとって、フランス人であり、フランスの名所をいろいろ知っていて、いろんな場所に知り合いのいるジャックの存在は心強いものでした。しかも「父親に似ている」というのです。
ふたりはいろんな場所を“寄り道”しながら、時間をかけてパリに向かいます。その間、さまざまな場所、さまざまな風景が画面に登場します。これは、一種のロード・ムーヴィーでもあるのです。暴力や犯罪のシーンもなく、ギョッとするような展開もないですが、そのかわり、おいしいに間違いないであろう食事、風にそよぐ草原や自然光などがスクリーンにあらわれて、なごませてくれます。
監督はエレノア・コッポラ。もちろんフランシス・フォード・コッポラの妻で、女優としても有名な、あのエレノアです。長編劇映画を監督するのは今回が初めてなのだそうですが、とてもインティミトな作品になっていると思います。7月7日からTOHOシネマズ シャンテ、TOHOシネマズ 日本橋、TOHOシネマズ 六本木ヒルズで公開。101.png





# by haradakazunori | 2017-05-28 09:27 | 映画

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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