「原田和典 ブログ人」

CD情報

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新作・再発、CDの解説をいろいろ書いております。発売中です、ぜひどうぞ!
●一噌幸弘&高木潤一「わらぶき 日本のうたⅠ」(tohyohyo music ボンバレコード)
●ペッパー・アダムス「クインテット」(ミューザック)
●フレッド・アステア、ジーン・ケリー、ジュリー・アンドリュース他「永久保存版 ミュージカル・ソングブック A to Z」(クリンク) ※「ラ・ラ・ランド」のファンに超おススメ
●ルイ・ジョーダン「マン、ウィアー・ウェイリング」(同)
●ビリー・プレストン「ワイルデスト・オルガン・イン・タウン」(同)172.png



# by haradakazunori | 2017-08-25 09:31 | CD

サーミの血

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映画「サーミの血」の試写に行きました。2016年の東京国際映画祭で審査委員特別賞と最優秀女優賞を受賞、北欧最大の映画祭であるヨーテボリ国際映画祭2017では最優秀ノルディック映画賞を獲得。話題の作品が、ついに日本で上映されます。
監督・脚本はアマンダ・シェーネル、音楽はクリスチャン・エイドネス・アナスン。出演はレーネ=セシリア・スバルロク、ミーア=エリーカ・スバルロク他。スウェーデン、ノルウェー、デンマークの三か国共同制作です。ストーリーについては「言葉はいらない」と思うので、個人的に深く感じたことだけを書いていきます。
これはスウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人の哀しくも力強い物語です。彼らは差別的な扱いを受けていました。ストーリーが進むごとに、ぼくはここに「アイヌ民族」を重ね合わせました。自分はアイヌ・コミュニティに接する音威子府村で過ごしていた時期もあり、旭川に住んでいたときもアイヌ民族のひとたちはごく身近な存在でした。彼らが住んでいたところに日本人は勝手に入り込んで、荒らし、日本語で勝手に名前をつけたのだ・・・それを知った時のぼくの怒りが、この映画の、スウェーデン人とサーミ人の関係を見ていることで呼び起こされました。
音楽面では「ヨイク」の採用が印象に残りました。ぼくはアルヴァスというグループ(ヨイクと、ジャズとエレクトロニカとロックと融合させたような音楽性を持っています)の来日公演を通じて初めてヨイクという音楽を知り、興味がどんどん沸いている最中なので、「ああ、実際にヨイクはこういう場で歌われ、聴かれているんだ」という発見がありました。
生まれた国や環境も皮膚や目の色も、ましてや親も自分で選んで生まれてくることはできません。ぼくは見終わった後、電車の中でも食事中でも、さめない余韻に包まれました。9月16日より新宿武蔵野館、アップリンク渋谷ほか全国順次公開。116.png
http://www.uplink.co.jp/sami/



# by haradakazunori | 2017-08-24 09:44 | 映画

戦争のはらわた

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サム・ペキンパー監督の名作「戦争のはらわた [デジタル・リマスター版]」の試写に行きました。出演はジェームズ・コバーン、マクシミリアン・シェル、ジェームズ・メイソン他。音楽はアーネスト・ゴールドが担当しています。
物語の舞台は1943年春のロシア。ドイツ×ソビエト戦が始まって(ドイツ軍の奇襲「バルバロッサ作戦」で幕を開けて)、2年が経とうとしていた頃です。主人公はドイツ軍兵士たち。マクシミリアン扮するシュトランスキー大尉はプロイセン貴族の末裔で、気位がとても高く、実戦の経験がないのに偉そうな口をきき強がっていて、ドイツ軍最高の勲章「鉄十字章」だけはなんとしても手に入れたいと貪欲になる、鼻持ちならない男です。
彼の部下に属し、第2小隊を率いるシュタイナー伍長(コバーン扮する)は戦闘能力も抜群、部下からも慕われています。しかし出世欲があるわけでもなく、こびへつらいもせず、思ったことを言うので上司受けはよくありません。しかし能力には恵まれているので、シュトランスキーはそれを利用しようと、さまざまな策を練ってはシュタイナーを懐かせようとします。
このふたりのコントラストを鮮明に描きながら、物語は進みます。シュトランスキーが企てた「射殺」からかろうじて生き延びたシュタイナーが、怒り心頭の末、再会したシュトランスキーに対してとった行動とは・・・。男のプライドというものを、いやというほど感じさせてくれるラスト・シーンです。
言語が英語なのは、ワールドワイドでの上映を意識したからなのでしょう。1977年の制作作品ですが、今回の上映素材は2011年にイギリスのパインウッド・スタジオでオリジナルネガを2Kで一コマずつスキャンしてレストアされた本編マスターを基に作成されたDCPを使用しているとのことです(日本初上映)。8月26日から新宿シネマカリテほか順次公開。133.png




# by haradakazunori | 2017-08-23 09:58 | 映画

雑誌情報

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「レコード・コレクターズ」の最新号に書いています。
「ミュージック・マガジン」の最新号に書いています。WHY@DOLLへのインタビューが掲載されています。
「CDジャーナル」の最新号に書いています。
「ジャズジャパン」の最新号に書いています。ケイコ・リーへのインタビューが掲載されています。
以上、ぜひぜひよろしくお願いいたします。173.png



# by haradakazunori | 2017-08-22 11:23 | 書籍・雑誌

追想

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フランス映画「追想」(原題:Le vieux fusil)の試写に行きました。1975年に制作された名作が、装いも新たに劇場上映されることになったのです。
物語は1944年、ドイツ占領下のフランスの小都市モントーバンから始まります。主人公のジュリアンは病院で傷痍兵の治療を行ないながら、妻、祖母、娘、犬と生活しています。しかし戦局が激しくなってきたので、妻と娘をケルシー地方バルブリ村の古城へと疎開させますが、何日経っても連絡がとれません。おかしいなと思った彼は古城を訪ねます。そこで見たのはナチス武装親衛隊に攻撃され、黒焦げになった妻子や人々の姿でした。
城の中にはうかれたドイツ兵士がいます。ジュリアンの心に怒りがうずまいていたことは想像するまでもありませんが、彼は激昂した表情ひとつ見せることなく、着々と冷静に“物事”を遂行します。ときおり「家族みんなが健康で幸せだった日々」の風景がフラッシュバック的に取り入れられるのも効果的です。
監督のロベール・アンリ(「冒険者たち」)、ジュリアン役のフィリップ・ノワレ(「ニュー・シネマ・パラダイス」)、共演のロミー・シュナイダー(「離愁」)、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オズレー、脚本のパスカル・ジャルダン、撮影のエチエンヌ・ベッケル、音楽のフランソワ・ド・ルーペ、この全員がもうこの世にはいません。しかし(平凡なたとえですが)作品は残り、今を生きる我々に問いかけてくるのです。9月9日から新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。175.png






# by haradakazunori | 2017-07-28 11:00 | 映画

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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