「原田和典 ブログ人」

本日発売!

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デンマークのジャズ・レーベル“スティープルチェイス”の楽曲を選び抜いたCD、『スティープルチェイス・デラックス』が本日ディスクユニオンのThink!レーベルから発売されました。ディスクユニオンをはじめとするCDショップでも、ウェブ上でも入手可能です。
スティープルチェイスは今年、創立45周年です。そして日本とデンマークの国交は今年で150周年です。その歴史が永遠に続くようにと願い、選曲しました。内容は次の通りです。「ひとりも知らない」「1曲も知らない」という方にも、ぜひ未知のものに入っていくワクワクした感じを味わってほしいと思っております。
1. Just Keep A-Walkin’/ Horace Parlan Trio/Quintet
2. Bilad As Sudan (Land Of The Blacks) / René McLean Sextet
3. Scorpio / Clifford Jordan
4. 400 Years Ago Tomorrow / Walter Davis Jr.
5. Lean Years / Doug Raney Quintet
6. Duo Trip / Kenny Drew & Niels-Henning Ørsted Pedersen
7. Better Than Anything / Sheila Jordan & Arild Anderson
8. So What / Dexter Gordon Quartet
9. Sea / Duke Jordan Trio
10. Airebil / Ken McIntyre
11. I Think I Got It / Nat Adderley Septet
12. Great Rainstreet Blues / Jackie McLean Quintet
13. Nothing But A Man / Billy Gault
また、ディスクユニオンでは、「SteepleChase 45th Anniversary Legend Collection」と題して、単品でスティープルチェイスの作品を100枚出しています。その中から選曲しているので、「なにか単品が欲しい」という方のガイドにもなるのではないかと思います。
KUDUレーベルの音源から選曲した(世界で初めての試みだったそうです)『キャッチ・マイ・ソウル』『キープ・ユア・ソウル』2部作を22歳の時に出して以来、DJでもないのに数々の作品を選曲することができているのは本当に光栄です。よろしくお願いします!172.png





# by haradakazunori | 2017-09-20 10:45 | CD

ポリーナ、私を踊る

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映画ポリーナ、私を踊るの試写に行きました。監督はヴァレリー・ミュラー(脚本も)、アンジュラン・プレルジョカージュ。出演はアナスタシア・シェフツォワ、ニールス・シュナイダー、ジェレミー・ベランガール他。
原作はバスティアン・ヴィヴェスのグラフィックノベル(平たく言えばマンガ)「ポリーナ」です。それの実写化です。
主人公のポリーナはロシア出身。4歳からバレエを始め、ボリショイ・バレエ団のバレリーナを目指して猛練習を重ねています。努力の甲斐あってオーディションには合格しましたが、フランス人ダンサーのアドリアンと出会い、恋に落ち、さらにコンテンポラリー・ダンスの現場を見て衝撃を受けます。
バレエの伝統や形式で(おそらく)育った彼女は、コンテンポラリー・ダンスの自由さ、斬新さに大感激したのだと思います。そしてそこにはアドリアンへの高まるばかりの愛情が加わっていたはずです(しだいにフランス語が上達していくのも、フランス人の彼氏に思うところを伝える言語スキルを身に着けるためでしょう)。ふたりは南フランスでコンテンポラリー・ダンスに打ち込みます。「あの役(映画の中では、はっきり触れられていますが)をやりたい。あれができるのは私しかいない」と主張するポリーナ。それを時期尚早だと、やさしく説得するコーチ。そこで納得せず、「じゃあ自分のセンスが通じる場所を自分で見つけ出してやるぜ」とばかりに外部に踏み出すポリーナに、いつしか、ぼくは自分の10代、20代の頃を重ね合わせていました。
後半1時間は、ポリーナの激情、強い自我に目を見張らされます。彼女はまさしく、ぶつかり、傷つき、ころげまわりながらも、自分の人生を生きているのです。ラスト・シーンの展開は、まさしく「私を踊る」という邦題にぴったりです。10月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷でロードショー。164.png





# by haradakazunori | 2017-09-16 11:20 | 映画

ニコトコ島+石と歌とペタ

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「ニコトコ島」と「石と歌とペタ」の試写に行きました。監督は大力拓哉・三浦崇志のコンビです。ふたりは幼なじみで、2007年から作品を共作しています。今回はその中から、2作品が一般初公開されるのです。
「ニコトコ島」はイメージフォーラム・フェスティバルで大賞を受賞し、ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に招待された2008年の作品。全編モノクロ映像。仲良し3人組がフェリーに乗り(どうやら一晩かかる移動だったようです)、謎の島についてからの行動がモノクロで綴られます。会話中にできるふとした“間”、俯瞰とアップのコントラストに、ぼくは惹かれました。
ローマ国際映画祭で招待上映された「石と歌とペタ」は2012年のカラー作品です。これも登場人物は3人の友人たち。ただしフェリーではなく、車に乗ります。ゆったりした会話、会話の流れで即興的に始まる歌、疲れたひとりが放つ寝息。いろんな音がうかびあがっては消えます。おそらく多重録音によるものであろう主題歌(?)も、聴きものであると感じました。
上演前、監督は「今、自分たちで見ても面白いと思う」と語りました。その面白さを、見る者それぞれが感じるときが来ました。10月14日からシアターイメージフォーラムでレイトショー(偶数日は「ニコトコ島」、奇数日は「石と歌とペタ」)。180.png




# by haradakazunori | 2017-09-15 10:16 | 映画

ネルーダ 大いなる愛の逃亡者

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映画「ネルーダ 大いなる愛の逃亡者」の試写に行きました。監督はパブロ・ラライン、脚本はギレルモ・カルデロン、出演はルイス・ニェッコ(ネルーダ)、ガエル・ガルシア・ベルナル(警察官ペルショノー)、メルセデス・モラーン(妻の画家デリア)、アルフレド・カストロ(ビデラ大統領)他。
パブロ・ネルーダはチリ生まれの外交官、政治家、ノーベル文学賞に輝いた詩人です。1934年に外交官としてスペインに赴き、45年にチリ共産党に入ります。しかし48年にビデラ大統領が共産党を非合法とします。ネルーダに残された道は2つしかありませんでした。逮捕されるか、それとも国外に逃亡するか。
この映画はいうなれば、ネルーダ逃亡の記録です。ぼくは物書きのはしくれなので最初はネルーダの視点(といえばいいのでしょうか)で見ていました。いつもと違う場所で文章を書くのは大変だよなあ、集中力に乱れが出るよなあ、と思いながら。が、いつからともなくペルショノーのキャラクターに惹かれている自分に気づきました。
娼婦の息子であることにコンプレックスを持ち、権力を持っている職業を誇りとする、キザな堅物。まず他人には好かれない男です。しかし彼は心の底で、どうしようもなく、ネルーダの型破りで、自由で、いろんな人を引き付けるキャラクターに惹かれているのではないか。「捕まえたい」と必死にネルーダを追うのは、職業上当たり前とはいえ、実はそれ以上に彼に会って話したり、友人になりたかったのではないか? ぼくはそう思いながら、物語を見ました。最後の雪景色のシーンの美しさ、そしてペルショノーに訪れる衝撃の結末。まさに、気が抜けません。
音楽はフェデリコ・フシド(ブエノスアイレス生まれのスペイン人ピアニスト/作曲家)が担当していますが、クシシュトフ・ペンデレツキ等の楽曲が挿入されているのも、個人的には大変興味ぶかいものでした。第69回カンヌ国際映画祭 監督週間出品作品、第74回ゴールデン・グローブ賞 映画部門 外国語映画賞ノミネート作品。11月11日より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMA他で全国ロードショー。165.png





# by haradakazunori | 2017-09-12 10:07 | 映画

CD情報

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1950年代にニューヨークとロサンゼルスにオフィスを置いて、いろんなスタイルのジャズを記録したベツレヘム・レーベル。その人気作品が、UHQCD(従来の高音質ディスクよりさらに原盤に忠実な音を再現したCD、とのことです)として装いも新たに登場しています。ぼくは以下の作品の解説を書いています。どうぞ!
●ニーナ・シモン「リトル・ガール・ブルー」
●ルビー・ブラフ「ルビー・ブラフ・スイングス」
●クロード・ウィリアムソン「クロード・ウィリアムソン・トリオ」
●レッド・ミッチェル「ハッピー・マイナーズ」
●チャーリー・マリアーノ「チャーリー・マリアーノ・カルテット」
●コンテ・カンドリ「シンシアリー・コンテ」
●ブッカー・アーヴィン「ブック・クックス」
●チャーリー・ラウズ&ポール・クイニシェット「チェイス・イズ・オン」
●ラルフ・シャロン「ラルフ・シャロン・トリオ」
●ハービー・マン&サム・モスト「クインテット」
●オスカー・ペティフォード「アナザー・ワン」
●ピート・ブラウン「ピーター・ザ・グレート」
●ハル・マキュージック「イースト・コースト・ジャズ・シリーズ NO.8」
●デューク・エリントン「デューク・エリントン・プレゼンツ」
●ハワード・マギー「リターン・オブ・ハワード・マギー」
●ハービー・ニコルス「ラヴ、グルーム、キャッシュ、ラヴ」
●チャールス・ミンガス「イースト・コースティング」
●デクスター・ゴードン「ダディー・プレイズ・ザ・ホーン」
●ブッカー・リトル「ブッカー・リトル・アンド・フレンド」
●ズート・シムズ「ダウン・ホーム」169.png



# by haradakazunori | 2017-09-11 09:06 | CD

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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