「原田和典 ブログ人」

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ディストラクションベイビーズ

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映画「ディストラクションベイビーズ」の試写に行きました。見たことのないタイプの映画でした。監督・脚本は真利子哲也(脚本は喜安浩平と共同)。
真利子氏の作品を初めて見たのは忘れもしない、2011年の9月のこと。場所は水戸芸術館ACM劇場、作品は「NINIFUNI」です。車で延々移動するところ、コンビニで休憩するところ、厳しさを感じさせる冬の海の色など、いろんな場面を思い出します。まだ大きくブレイクする前の、ももいろクローバー(いわゆる無印時代)を起用している着眼点もすごいと思いました。その日は上映の後、ももいろクローバーZのライヴがありました。途中、すりばち状の会場がグワッと揺れました。余震です。
「ディストラクションベイビーズ」の主人公、芦原泰良を演じる柳楽優弥は、とにかくいきなり人を殴って殴って殴りまくります。相手に殴り返されて、血だらけになっても、さらに殴りに立ち向かっていきます。拳で殴るときの、低く沈んだ“ゴンッ”という音がリアリティを倍増させます。最初、彼から逃げていたのに、あることがきっかけで歩み寄って事件に深くかかわっていく高校生には菅田将暉が扮し、ほかにも那奈役の小松菜奈、主人公の弟を演じる村上虹郎らがストーリーの中で重要な役割を示します。連続ぶん殴りと“みこしかつぎ”の因果関係も、相当に奥深いテーマとして見る者につきつけられてきます。ライブハウス「サロンキティ」や、ひめキュンフルーツ缶、ナノキュンなどが出るシーンがあるのも個人的に高まりました。
サウンドトラックはZAZEN BOYSの向井秀徳が担当。ロックというよりフリー・ジャズ的な音で画面をかき乱します。5月21日から、テアトル新宿など全国ロードショー。061.gif






by haradakazunori | 2016-03-27 11:46 | 映画

雑誌情報

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「レコード・コレクターズ」の最新号に書いています。
「ミュージック・マガジン」の最新号に書いています。BABYMETAL特集で、2本記事を担当しています。
「CDジャーナル」の最新号に書いています。
「HiVi」の最新号に書いています。今月は島崎遥香さんインタビュー、木下恵介版「楢山節考」について書いています。
「ジャズジャパン」の最新号に書いています。ソニー・ロリンズの新作(4月発売)と、マル・ウォルドロン特集で書いています。
以上、ぜひともよろしくお願いいたします。066.gif





by haradakazunori | 2016-03-21 10:17 | 書籍・雑誌

エルヴィス、我が心の歌

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映画「エルヴィス、我が心の歌」の試写に行きました。“エルヴィス”とは、もちろんエルヴィス・プレスリー(1977年に42歳で死去)のこと。ジョン・マキナニー扮する主人公カルロスは、日中は工場で働きながら、夜になるとジャンプ・スーツを着てエルヴィスへのトリビュート・ライヴをしています。妻の名はプリシラ、娘の名はリサ・マリー。ピーナツバターとバナナをはさんだパンを食べ、インコ(オウム?)に“エルヴィス”という言葉を教え込みます。
エルヴィスに憧れてはいても、エルヴィスになれるわけではありません。エルヴィスに会いたくても、彼はもう亡くなっています。ライヴのギャラ未払い、工場での冷たい対応、別居中の妻と娘が交通事故にあったこと・・・それらの後、42歳になろうとしていたカルロスは憧れのメンフィス「グレイスランド」(エルヴィスの住居で、今は一般公開されている)に行きます。警備員の目をかいくぐり、立ち入り禁止エリアで一夜を過ごした彼が選んだ道は、この世を離れ、エルヴィスと同じ世界に旅立つことでした。
それは悲しくも切ないエンディングですが、20世紀音楽に魅せられたファンなら、ほとんどのひとが“あの世の方が楽しそうだな、だって面白い人はほとんど死んでしまったし”と思った経験があるはずです。そんなひとにこそ見てほしい映画です。劇中のエルヴィス・ソングは、プロの歌手であるカルロス(ジョン)自ら歌っています。監督はアルマンド・ボー(「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」の共同脚本者)、5月28日から渋谷ユーロスペース他全国順次公開。060.gif






by haradakazunori | 2016-03-18 11:48 | 映画

JAZZの巨人

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早いものです。四谷のジャズ喫茶「いーぐる」の後藤雅洋さんが監修。伝説のジャズ・ミュージシャンの偉業を、わかりやすい文章+貴重な写真+本人の演奏で綴る「JAZZの巨人」(小学館)もラストスパートに入りました。第21巻は「アート・ペッパー 栄光と挫折の人生を音に注ぎ込んだ伝説のアルト」、第22巻は「ソニー・クラーク ファンキー&ブルージーなジャズ喫茶の神様」、第23巻は「ジャッキー・マクリーン 個性あふれる歌心、哀愁漂う巨匠」。彼らの演奏したようなタイプのジャズは、今、なかなか聴くことができませんが、だからこそ記録物の価値は高まるというものです。ぼくも原稿を書いています。20世紀の遺産、ぜひお求めのほどを!045.gif





by haradakazunori | 2016-03-10 11:37 | 書籍・雑誌

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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