「原田和典 ブログ人」

追想

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フランス映画「追想」(原題:Le vieux fusil)の試写に行きました。1975年に制作された名作が、装いも新たに劇場上映されることになったのです。
物語は1944年、ドイツ占領下のフランスの小都市モントーバンから始まります。主人公のジュリアンは病院で傷痍兵の治療を行ないながら、妻、祖母、娘、犬と生活しています。しかし戦局が激しくなってきたので、妻と娘をケルシー地方バルブリ村の古城へと疎開させますが、何日経っても連絡がとれません。おかしいなと思った彼は古城を訪ねます。そこで見たのはナチス武装親衛隊に攻撃され、黒焦げになった妻子や人々の姿でした。
城の中にはうかれたドイツ兵士がいます。ジュリアンの心に怒りがうずまいていたことは想像するまでもありませんが、彼は激昂した表情ひとつ見せることなく、着々と冷静に“物事”を遂行します。ときおり「家族みんなが健康で幸せだった日々」の風景がフラッシュバック的に取り入れられるのも効果的です。
監督のロベール・アンリ(「冒険者たち」)、ジュリアン役のフィリップ・ノワレ(「ニュー・シネマ・パラダイス」)、共演のロミー・シュナイダー(「離愁」)、ジャン・ブイーズ、マドレーヌ・オズレー、脚本のパスカル・ジャルダン、撮影のエチエンヌ・ベッケル、音楽のフランソワ・ド・ルーペ、この全員がもうこの世にはいません。しかし(平凡なたとえですが)作品は残り、今を生きる我々に問いかけてくるのです。9月9日から新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー。175.png






by haradakazunori | 2017-07-28 11:00 | 映画

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