「原田和典 ブログ人」

CD情報

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ソニーミュージックから「クロスオーヴァー&フュージョン・コレクション1000」、発売中! ぼくは以下の作品の解説と、パンフレットを書いています。それぞれ税抜き1000円。初国内CD化アイテムもあります。ぜひどうぞ!
●ジャコ・パストリアス「ジャコ・パストリアスの肖像」「ノット・フュージョン・バット・トゥルー・ジャズ」
●ウェザー・リポート「ブラック・マーケット」「ナイト・パッセージ」「ウェザー・リポート'81」「ドミノ・セオリー」「ライヴ&アンリリースド」
●ウェイン・ショーター「アトランティス」「ジョイ・ライダー」
●トリオ・オブ・ドゥーム(ジョン・マクラフリン、ジャコ・パストリアス、トニー・ウィリアムス)「トリオ・オブ・ドゥーム」
●ジョン・マクラフリン & マハヴィシュヌ・オーケストラ「虚無からの飛翔」
●コンポスト「テイク・オフ・ユア・ボディ」「ライフ・イズ・ラウンド」
●ヒューバート・ロウズ「ロミオとジュリエット」
●ボビー・ハッチャーソン「ハイウェイ・ワン」「ウン・ポコ・ロコ」
●マリーン「マジック」169.png





# by haradakazunori | 2017-11-20 10:57 | 音楽

新世紀 パリ・オペラ座

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ドキュメンタリー映画『新世紀 パリ・オペラ座』の試写に行きました。監督はジャン=ステファヌ・ブロン。パリ・オペラ座はルイ14世の時代から350年もの間、オペラやバレエを上演する名門中の名門です。ぼくはパリに行ったことがないのですが(トランジットで立ち寄っただけ)、昔からぜひ訪れてみたいと思っている地です。この映画は、その気持ちをさらに高めてくれました。
2015年11月、同時多発テロでパリのバタクラン劇場が襲撃されました。そして2016年には、バンジャマン・ミルピエがバレエ団の芸術監督を辞任し(彼はナタリー・ポートマンの夫としても知られています。昨年12月には彼に的を絞った映画『ミルピエ』が日本公開されました)、オレリー・デュポンが後を引き継ぎました。歴史と伝統にあぐらをかいてはいけない。テロに屈してはいけない。いかに若い世代に、この場所に来てもらうか。未来を担う音楽家を、いかに育成していくか。どう、時代に向き合っていくか。この映画には、その“動き”が刻まれています。
ブロン監督はポスト・ロックを聴いて育った世代だそうです。オペラやバレエについては「全く知らなかった」といいます。しかしオペラ座という巨大な組織がどう機能しているのかに興味を持ったこと、プロデューサーのフィリップ・マルタンとオペラ座総裁のステファン・リスナーが知り合いだったことが重なり、このドキュメンタリーを作ることを決意します。ぼくもオペラやバレエについては「メトロポリタン・オペラハウス」で実演を見たぐらいで詳しくありません。ですが、大いに楽しめました。監督が「未知のもの」に出会い、心をおどらせながら生き生きと画面を編んでいることが、こちらにもしっかり伝わってくるのです。
それにしても、とんでもない人数がひとつの演目にかかわっています。オーケストラ、合唱団、そしてスタッフ。すさまじい数の人がきびきびと動きます。“裏方”の活躍にしっかりスポットを当てているのも、この映画の大きな魅力であると、ぼくは感じました。リハーサルも熱いです。ソーセージを意味するドイツ語“ヴルストケーゼ”の発音について、おそろしく丁寧にパワフルに指導するコーチと、必死にそれに食らいつきながら、rの発音をより完璧なものにしようと奮闘する若手歌手とのやりとりは、まさしくオペラにかける情熱のぶつかりあいです。12月9日からBunkamuraル・シネマで上映。169.png





# by haradakazunori | 2017-11-19 08:13 | 映画

THE PROMISE 君への誓い

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映画『THE PROMISE 君への誓い』の試写に行きました。第一次世界大戦中のオスマン帝国によるアルメニア人大量虐殺事件をテーマにしたスペインとアメリカの合作映画です。ナチスのホロコーストほどには知られていない史実であり、不勉強にして自分もこの映画で初めて認識したところが多々あります。見終わったあと、とても重い内容を持つ分厚い本を読破したような気分になりました。
そしてこの作品は、映画だけではなく、音楽ファンにも強く訴えることと思います。監督のテリー・ジョージは、あの『ホテル・ルワンダ』を手がけた才人です。『ルワンダ』では俳優のドン・チードルが好演していました。ドンはマイルス・デイヴィスの大ファンで、自らトランペットを吹くことでも知られています。昨年日本で公開された『MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間』で、ドンがマイルスに扮していたのをご記憶の方も多いことでしょう。
脚本はテリーとロビン・スウィコードが担当し、出演者には『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』(ニューヨーク好き、音楽好き、猫好きを魅了した作品です)に出ていたオスカー・アイザック、『イヴ・サンローラン』に出ていたシャルロット・ルボン、『ダークナイト ライジング』に出ていたクリスチャン・ベイルなどが揃います。
主人公は、医学を学ぶべくオスマン・トルコの小さな村からイスタンブールにやって来たアルメニア人の青年。村には婚約者がいましたが、フランス帰りの聡明なアルメニア人女性に惹かれてしまいます。しかし彼女には、取材のためにイスタンブールに滞在していたアメリカ人ジャーナリストの恋人がいました。静かに燃える三角関係。こうした“恋模様”と医学と大量虐殺と戦争がどうからみあい、いかに134分の物語を構成してゆくのか。これはもう、実際に映画館に足を運んでいただき体験していただくしかありません。たくさんのトピックを含んでいるのに、話は少しもブレることなく、圧倒的なスピード感を保ったままエンディングに突き進んでいきます。「よくこんなに巧みにまとめたなあ」と、終演後、ぼくは心の中で大拍手を送りました。そしてぼくは、この映画を、アルメニア系ミュージシャンのこと(ヨーロッパやアメリカで生まれた彼らは移民二世、三世です。特定の演奏家の名はあげませんが、名字の最後にanがつくことが多いので、検索は難しくないと思います)を思い浮かべながらも見ました。
主題歌はこの5月に急逝したクリス・コーネルが担当しています(生前最後の楽曲だそうです)。2018年2月3日から新宿バルト9ほか全国ロードショー。






# by haradakazunori | 2017-11-18 11:39 | 映画

ジャコメッティ 最後の肖像

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映画『ジャコメッティ 最後の肖像』の試写に行きました。この夏に国立新美術館で行なわれた「ジャコメッティ展」に足を運んだ(現在は豊田市美術館で開催中)方は必見でしょう。
ドキュメンタリーではなく、実話を基にしたドラマです。舞台は1964年のパリ。ジャコメッティの個展に訪れていたアメリカ人作家で美術評論家のロードに、御大自ら「肖像画のモデルになってくれないか」と声をかけます。「これが名誉だ」と思ったロードはさっそく御大のアトリエに向かうのですが、そこは繊細だか大胆だかわからない大芸術家のことです。「すぐに仕上がるから」といったのに、完成が見えてきそうなところで悩みまくり消去、いつその作業に終わりが来るのかわからないまま、日にちは過ぎていきます。何度も飛行機会社に電話して予定を変更してもらうロードですが・・・
監督・脚本はスタンリー・トゥッチ、ジャコメッティに扮するのはオーストラリア出身のジェフリー・ラッシュ、ロードに扮するのはアメリカ出身のアーミー・ハマーです。会話はほぼ英語で行なわれます。「ひょうひょうとした」という言葉がぴったりの内容だと思いました。そして、個人的にはジャコメッティとチンピラのレストラン(?)でのやりとりに笑いを禁じ得ませんでした。音楽監督はピアニストのエヴァン・ルーリー。そうです、ジョン・ルーリーの弟で歴史的な“ラウンジ・リザ―ズ”の一員だった彼です。『ちょうちん』など日本映画の音楽も担当したことがありますが、ここでもストリングスを生かした趣味のいい、映画の流れを絶対に邪魔しない小気味よい音楽を挿入してくれます。「フランス・ギャルのあの曲が、あそこでかかるのか」と、びっくりさせられる箇所もあります。
2018年1月5日からTOHOシネマズ シャンテ他で全国ロードショー。165.png




# by haradakazunori | 2017-11-08 11:46 | 映画

目撃者 闇の中の瞳

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映画『目撃者 闇の中の瞳』の試写に行きました。監督はチェン・ウェイハオ、出演はカイザー・チュアン、シュー・ウェイニン、アリス・クー、クリストファー・リー他。
英語のサブタイトルは“WHO KILLED COCK ROBIN”、このフレーズが画面に映し出されたことでぼくの“観る気”はさらに増しました。そして画面には3度、ロビン(こまどり)が登場します。これが何を象徴していたのかが、観終わった後、徐々にわかってきます。
映画の中で、主人公のシャオチー(カイザー扮する)はA)新聞社の実習生、B)若手辣腕記者、C)解雇、D)出世という道筋をたどります。「ああ、これはネタバレ絶対厳禁だ」と思ったのでもうこれ以上書きませんが、何がどうしてこうなって、謎めいたいくつかの事件に結びついていくのか、その過程を味わうのはとてもスリリングです。いろんな場所に散らばっていた糸が、何かに引き寄せられて、上映の間に、ひとつのダーティな束になっていくのです。
内容の濃いサスペンスでありホラーです。描写はもちろん、人間の卑怯さ、こなまずるさが暴き出されるように描かれています。チェン監督、才人です。2018年1月13日より新宿シネマカリテほか全国順次公開。149.png




# by haradakazunori | 2017-11-07 11:08 | 映画

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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