「原田和典 ブログ人」

デヴィッド・ギルモア ライヴ・アット・ポンペイ

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映像作品「デヴィッド・ギルモア ライヴ・アット・ポンペイ」の上映会に行きました。
ギルモアは、ぼくにとってまだ見ぬ大物です。ピンク・フロイドの公演は世代的に間に合わず(ロジャー・ウォーターズのソロは見に行きましたが)、ギルモア自身も約30年間来日していません。しかも、この作品のライヴ会場は“ポンペイ”です。ぼくは子供の頃、NHKのテレビ番組「ヤング・ミュージック・ショー」でピンク・フロイドのポンペイ・ライヴを見ました。プログレのプの字も知らない、というよりも、文字も読み書きもできなかったほど幼い頃ですが、「ああ、なんかすごいことをやっているんだなあ」ということだけはわかりました。
その世界遺産ポンペイで、2016年にギルモアがコンサートを開いたのです(ポンペイ円形闘技場)。むろんフロイドの曲もたくさん演奏しますが(「クレイジー・ダイアモンド」は鳥肌ものです)、なによりも印象に残ったのはレイドバック感、ブルース・ロック感でした。しかもバックの音が異様にかっこいい、と目をこらしたら、グレッグ・フィリンゲインズ(先日、デイヴ・コーズのバックでブルーノート東京に出ました)やチャック・リーヴェルが入っているのですから、それはかっこいいはずです。ギルモアもギターはセクシーだし、歌にコクがあるし、たたずまいが凛としていて、とにかくいいトシのとり方をしています。
空撮を含むカメラ・ワークも極上、夕方にライヴが始まり、進むにつれてどんどんあたりが暗くなっていくあたりも絶品です。照明や演出も申しぶんなく、最後の花火大噴射にはひきずり込まれるような魅力があります。もちろん音質も抜群ですし、ちゃんと小節や曲展開をわきまえて切り替わるカメラ・ワークは、とても気持ちの良いものでした。
9月25日に東京・Zepp Divercityと大阪・Zepp Namba、9月29日に北海道・札幌シネマフロンティアと愛知・ミッドランドスクエア シネマと福岡T・ジョイ博多で、“絶響上映ライヴ”が行なわれます。また、10月11日には「デラックス・ボックス・ヴァージョン」、「2CDヴァージョン」、「BDヴァージョン」がソニーミュージックから発売されます。157.png




# by haradakazunori | 2017-09-22 10:55 | 映画

雑誌情報

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「レコード・コレクターズ」の最新号に書いています。
「ミュージック・マガジン」の最新号に書いています。有安杏果さんインタビューです。
「CDジャーナル」の最新号に書いています。
「ジャズジャパン」の最新号に書いています。上原ひろみさんインタビューです。
「ブルース&ソウル・レコーズ」の最新号にも書いています。ジョン・リー・フッカー特集!!
以上、よろしくお願いします!102.png




# by haradakazunori | 2017-09-21 10:57 | 書籍・雑誌

本日発売!

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デンマークのジャズ・レーベル“スティープルチェイス”の楽曲を選び抜いたCD、『スティープルチェイス・デラックス』が本日ディスクユニオンのThink!レーベルから発売されました。ディスクユニオンをはじめとするCDショップでも、ウェブ上でも入手可能です。
スティープルチェイスは今年、創立45周年です。そして日本とデンマークの国交は今年で150周年です。その歴史が永遠に続くようにと願い、選曲しました。内容は次の通りです。「ひとりも知らない」「1曲も知らない」という方にも、ぜひ未知のものに入っていくワクワクした感じを味わってほしいと思っております。
1. Just Keep A-Walkin’/ Horace Parlan Trio/Quintet
2. Bilad As Sudan (Land Of The Blacks) / René McLean Sextet
3. Scorpio / Clifford Jordan
4. 400 Years Ago Tomorrow / Walter Davis Jr.
5. Lean Years / Doug Raney Quintet
6. Duo Trip / Kenny Drew & Niels-Henning Ørsted Pedersen
7. Better Than Anything / Sheila Jordan & Arild Anderson
8. So What / Dexter Gordon Quartet
9. Sea / Duke Jordan Trio
10. Airebil / Ken McIntyre
11. I Think I Got It / Nat Adderley Septet
12. Great Rainstreet Blues / Jackie McLean Quintet
13. Nothing But A Man / Billy Gault
また、ディスクユニオンでは、「SteepleChase 45th Anniversary Legend Collection」と題して、単品でスティープルチェイスの作品を100枚出しています。その中から選曲しているので、「なにか単品が欲しい」という方のガイドにもなるのではないかと思います。
KUDUレーベルの音源から選曲した(世界で初めての試みだったそうです)『キャッチ・マイ・ソウル』『キープ・ユア・ソウル』2部作を22歳の時に出して以来、DJでもないのに数々の作品を選曲することができているのは本当に光栄です。よろしくお願いします!172.png





# by haradakazunori | 2017-09-20 10:45 | CD

ポリーナ、私を踊る

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映画ポリーナ、私を踊るの試写に行きました。監督はヴァレリー・ミュラー(脚本も)、アンジュラン・プレルジョカージュ。出演はアナスタシア・シェフツォワ、ニールス・シュナイダー、ジェレミー・ベランガール他。
原作はバスティアン・ヴィヴェスのグラフィックノベル(平たく言えばマンガ)「ポリーナ」です。それの実写化です。
主人公のポリーナはロシア出身。4歳からバレエを始め、ボリショイ・バレエ団のバレリーナを目指して猛練習を重ねています。努力の甲斐あってオーディションには合格しましたが、フランス人ダンサーのアドリアンと出会い、恋に落ち、さらにコンテンポラリー・ダンスの現場を見て衝撃を受けます。
バレエの伝統や形式で(おそらく)育った彼女は、コンテンポラリー・ダンスの自由さ、斬新さに大感激したのだと思います。そしてそこにはアドリアンへの高まるばかりの愛情が加わっていたはずです(しだいにフランス語が上達していくのも、フランス人の彼氏に思うところを伝える言語スキルを身に着けるためでしょう)。ふたりは南フランスでコンテンポラリー・ダンスに打ち込みます。「あの役(映画の中では、はっきり触れられていますが)をやりたい。あれができるのは私しかいない」と主張するポリーナ。それを時期尚早だと、やさしく説得するコーチ。そこで納得せず、「じゃあ自分のセンスが通じる場所を自分で見つけ出してやるぜ」とばかりに外部に踏み出すポリーナに、いつしか、ぼくは自分の10代、20代の頃を重ね合わせていました。
後半1時間は、ポリーナの激情、強い自我に目を見張らされます。彼女はまさしく、ぶつかり、傷つき、ころげまわりながらも、自分の人生を生きているのです。ラスト・シーンの展開は、まさしく「私を踊る」という邦題にぴったりです。10月28日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷でロードショー。164.png





# by haradakazunori | 2017-09-16 11:20 | 映画

ニコトコ島+石と歌とペタ

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「ニコトコ島」と「石と歌とペタ」の試写に行きました。監督は大力拓哉・三浦崇志のコンビです。ふたりは幼なじみで、2007年から作品を共作しています。今回はその中から、2作品が一般初公開されるのです。
「ニコトコ島」はイメージフォーラム・フェスティバルで大賞を受賞し、ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に招待された2008年の作品。全編モノクロ映像。仲良し3人組がフェリーに乗り(どうやら一晩かかる移動だったようです)、謎の島についてからの行動がモノクロで綴られます。会話中にできるふとした“間”、俯瞰とアップのコントラストに、ぼくは惹かれました。
ローマ国際映画祭で招待上映された「石と歌とペタ」は2012年のカラー作品です。これも登場人物は3人の友人たち。ただしフェリーではなく、車に乗ります。ゆったりした会話、会話の流れで即興的に始まる歌、疲れたひとりが放つ寝息。いろんな音がうかびあがっては消えます。おそらく多重録音によるものであろう主題歌(?)も、聴きものであると感じました。
上演前、監督は「今、自分たちで見ても面白いと思う」と語りました。その面白さを、見る者それぞれが感じるときが来ました。10月14日からシアターイメージフォーラムでレイトショー(偶数日は「ニコトコ島」、奇数日は「石と歌とペタ」)。180.png




# by haradakazunori | 2017-09-15 10:16 | 映画

音楽ライター/ジャーナリスト、原田和典のブログです。
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